(動画1:CHORUS Forum: What Article Version Best Supports Research Integrity?(研究の健全性・公正性を最も確保できる論文のバージョンとは)概要欄にパネリスト別タイムスタンプあり/ 2022年2月22日開催)
【製品アップデート】CHORUSダッシュボードより研究データセットレポートが出力可能に
研究成果物の根拠となるデータセットは、研究エコシステムの重要な構成要素です。データセットを論文にリンクさせることで、データセットの可視性を高め、さらなる調査や利用を促進することができます。CHORUSダッシュボードのご採用機関はこのデータセットレポートについて、ダッシュボードから直接ダウンロードできるようになりました(図1)。
(図1:CHORUS Institution Dashboard Service: Dataset Report / 右上Reportsタブより出力)
CHORUSダッシュボードは、一度設置するとその後は自動的にデータ収集が行われます。研究機関、出版社、資金提供機関それぞれのメンバー向けにデータを提供しており、このうち資金提供機関向けのダッシュボードは、アクセス拡大の理念のもと公開されています。
データセットレポートとはDataCiteのデータセットに関連するメタデータを表示するもので、以下のような特徴があります。
- データセットが保存されているリポジトリ名
- データセットがそのリポジトリに登録された日付
- そのデータセットに関連する分野
- そのデータセットに関連する他の研究成果
- データセットに割り当てられた資金提供者の名前と賞(支援プログラム等)の詳細
- データセットの再利用ライセンス情報
データセットのメタデータが改善され、レポートがどのように利用されているか、またデータセットと関連する研究との関連性が発見されるにつれて、このレポートは改良され進化していきます。
【プレスリリース】CHORUS と ChemRxiv がプレプリントダッシュボードサービスの試験運用を開始
CHORUSとChemRxivは、プレプリントダッシュボードサービスの試験運用を目的とした1年間のMOU(覚書)に調印しました。
試験運用は2022年末までを予定しており、CHORUS は、永続的識別子をハーベストしてChemRxiv のダッシュボードを作成し、プレプリントを資金提供機関やデータセットに結びつけ、さらに一般公開に関する情報や他の重要なメタデータを後から追加する予定です。プレプリントダッシュボードサービスにより、プレプリントと研究成果物、さらにその資金源の発見性を高めることを支援します。
【プレスリリース】米国航空宇宙局(NASA)がCHORUSへの参加を正式に表明
米国航空宇宙局(NASA)は、NASAが資金提供した研究成果への一般公開を拡大するため、CHORUSと参加契約を締結しました。CHORUS により、NASA が資金提供した研究の根拠となるデータセットや著者プロフィールへのアクセスも容易にします。
CHORUSのデータは相互運用が可能で、確立されたインフラ上に構築され、資金提供された研究に関するコンテンツの持続可能なオープンアクセス、共有、発見性、報告、および保存を促進します。CHORUS は現在、NASA が資金提供した研究について報告する 33,000 以上の論文を捕捉しています。CHORUS から得られる NASAが資金提供した研究成果論文のメタデータは、NASA STI Repository 内の新しい PubSpace プラットフォームに統合される予定です。
- CHORUSによるプレスリリースはこちら
- NASAによる研究者向け関連情報はこちら
資金提供機関向けCHORUSダッシュボードについて
CHORUSのダッシュボードサービスにより、資金提供機関、研究機関・研究者、出版社、および私たち一般市民は、オープンアクセスの遵守状況を把握することができます。2022年3月に日本語と英語に対応しているプレプリントサーバーを立ち上げ、同4月にオープンサイエンス方針を更新した国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)を含む資金提供機関別ダッシュボードのリンクは、実際にCHORUSが集計したデータと実際の記事へのパスの両方を提供しています。機関名をクリックするとダッシュボードをご利用いただけます。
- CHORUSの資金提供機関向けダッシュボード一覧はこちら
CHORUSの2021年度日本国内の研究機関のアンケート調査結果について
CHORUS は 2022 年 2 月上旬に、同社のサービスと日本国内の研究機関のニーズとの関連性をさらに深く理解するためオンライン調査を実施いたしました。この調査は 2022 年 2月 5 日から 2 月 21 日までの間、76 機関を対象に行われました。CHORUSの代理店として、ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
CHORUSではこの調査結果をレポートにまとめて、2022年4月12日にメールで共有させていただきました。今回実施したアンケート調査の結果またはCHORUSのサービスについてご質問がございましたらお気軽に弊社担当までお問い合わせください。
今後もCHORUSの取り組みをご紹介していきますので、「CHORUSニュースレター日本版」にご注目ください。
本件についてのお問い合わせは最寄りの紀伊國屋書店営業所もしくはこちらのお問い合わせフォームからお願いいたします。
(紀伊國屋書店 雑誌部 江崎)