OCLC News 第58号
商品情報をはじめ、OCLCに関する様々な情報をご案内致します。
目次
WorldShare® ILLとTipasa®の最新プロダクトロードマップ
WorldShare Interlibrary LoanとTipasa*1 の最新のプロダクトロードマップが公開されました。
プロダクトロードマップでは、ここ数ヶ月で行われた機能強化と今後数ヶ月で予定されているリリース内容の概要をご覧頂けます。
*1 Tipasaは2022年4月時点で日本では未提供のサービスです。
例えば今後、以下のようなリリースが予定されています。
- ILLシステムがない機関からリクエストを受ける、もしくはILLシステムがない機関へリクエストを出すことが可能に(off-system requests)。
※事前にILL方法等の登録が必要となる予定。
- 新たな受付リクエストに対してグループメンバーシップに基づいてコンスタントデータ適用等のオートメーションを行う。
- OCLCのresource sharing APIへのアクセス。
更なる機能強化の計画については、Product Insights on 20 July*2をご覧下さい。
当記事の詳細はこちらから≫*2
*2リンク先はOCLC Community CenterのWorldShare Interlibrary Loan関連ページにつき、WSILLをご契約の機関のみご覧になれます。
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Google検索で見つけた書籍を米国内の図書館目録にあるレコードに直接リンク
GoogleがWorldCatのデータを利用して米国の何百もの図書館の紙媒体の書籍のレコードに、検索結果を直接リンクさせました。
これは、Google検索を通じて人々を地元の図書館につなげようというGoogleの継続的な取り組みの一環です。
この新プログラムには、世界最大の共同書誌目録であり、web上での検索に供されているWorldCatが欠かせません。また今後さらに多くの図書館に拡大し、より多くの図書館資料とリンクすることが期待されています。
OCLC社長兼CEOのSkip Prichardは、以下のようにコメントしています。
「今や世界中の人々が毎日何十億回もGoogleを使ってウェブ検索しています。OCLCとGoogleは、図書館の豊富なコレクションが、知識と情報を求める人々の、毎日の検索に確実に組み込まれるよう取り組んでいます。この新しいプログラムは、Google検索の結果を、最寄りの図書館の所蔵へと直接リンクさせます。簡単な検索によって、地域の図書館のコレクションと人々を結びつけるための重要な一歩です。」
図書館目録へのリンクは、Google検索で特定の書籍を検索した際に、ナレッジパネル(検索結果右側に表示される検索対象の情報まとめ)の「Get」または「Borrow」オプションの下、あるいはGoogle Booksのプレビューなど、いくつかの異なる検索結果表示で見つけることができます。
1971年以来、図書館所蔵30億点に相当する5億件以上のレコードがWorldCatデータベースに追加されてきました。世界中のOCLCメンバー図書館が共同目録であるWorldCatに対して日々レコードの追加・修正を行い、世界の文化的・学術的資源と人々を結びつけています。
OCLCは13年以上にわたってGoogleと協力し、ウェブ上にある図書館の情報へのアクセス性を向上させてきました。現在、Google検索を利用している方は、OCLCサービスをご契約でない方でも世界中の図書館の所蔵資料に対して検索を行えるウェブサイトであるWorldCat.orgの結果にアクセスすることができます。今回の取り組みでは、Google検索の結果を、ユーザーの最寄りの学術・公共等の各種図書館に所蔵されている紙媒体の書籍のレコードに直接リンクさせます。
このプログラムに含まれるOCLCメンバー図書館は、既存のOCLCサービス契約の特典として、Google検索における貴館資料のウェブ上での可視性の拡張を受けることができます。このプログラムに参加するためには、参加資格を有する図書館がWorldCatレジストリにおいて最新のWorldCatへの所蔵登録と正確な住所および目録情報を保持していることが条件となります。
OCLCによる図書館資料のウェブ上における可視性向上プログラムについての詳細は、ウェブサイトoclc/visibilityをご覧ください。
当記事の詳細はこちらから≫
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(紀伊國屋書店 OCLC事業部)
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