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British Association for the Advancement of Science

Wiley Digital Archives

関連ワード:データベース 科学史 英国  更新日:2022.07.20

提供元

Wiley

概要

Wiley Digital Archivesシリーズの1つです。

英国科学振興協会(BAAS:British Association for the Advancement of Science)は、英国の科学振興を目的として1831年に設立され、2009年には英国学術協会(The British Science Association)に改称されました。

本アーカイブは、各分野の科学者や機関が一堂に介し、それぞれの研究成果を共有するという学際的な性質が反映された同協会の所蔵資料に加え、提携する英国有数の複数の大学コレクションから、英国科学史の著名な研究者チームが選定した選りすぐりの資料群を収録します。収録コンテンツの9割以上がこれまで目録化・電子化されたことがなく、農業、天文学、生物学、化学、経済、工学、科学史、産業デザイン、数学、気象学、物理、テクノロジーなど、極めて多岐にわたる分野をとりあげます。

1830年代から1970年代にかけての科学史をカバーし、それぞれの時代における最も影響力を持つ科学者たちの業績、思索、相互作用を関連づけ、科学的発見、科学の中心としての英国の台頭を記録します。

  • 収録年代:1830年代~1970年代
  • 収録内容:
    • 英国科学振興協会(BAAS):
      1831年から1970年代にかかけての年表と、1900年代から1940年代にかけて開催された年次会議関連出版物の切抜、招待状、メモ、写真 200,000ページ。
    • 大学コレクション(University Collections):
      協会と関わりのあった科学者関連の文書800,000ページ。Lockyer、Lodge、Ramsay、Wheatstone、Chatley、Ramsay他。
  • 対象分野:
    農学、天文学、植物学、生物学、化学、経済学、工学、歴史、科学史、産業デザイン、数学、気象学、物理学、テクノロジー
  • 編集顧問陣:
    • Robert Fox
      Emeritus Professor of the History of Science
      University of Oxford
    • Alex Hall
      Department of Theology and Religion Research Fellow
      University of Birmingham
    • Omar Nasim
      Professor for the History of Science
      Universität Regensburg
    • James Poskett
      Assistant Professor in the History of Science and Technology
      University of Warwick
    • Gregory Radick
      Professor of History and Philosophy of Science
      University of Leeds

英国における科学全体の枠組と基盤を築いた組織

英国科学振興協会(BAAS:British Association for the Advancement of Science)は、英国における科学全体の枠組と基盤を提供すべく、活動してきました。分野を超えてそれぞれの分野の科学者や機関が一堂に介し、それぞれの研究成果を交流するという学際的な性質が反映された同協会の所蔵資料には、数学、物理学、化学、地質学、動物学、地理学、経済学、統計学、工学、人類学、生理学、植物学、教育学、農学など、多岐にわたる分野が取り上げられています。

特徴

  • 独自性:
    1830年代から1970年代までの英国科学史を記録します。複数組織をまたがる学際的なアーカイブです。
  • 独占提供:
    これまで英国科学振興協会のアーカイブ資料の完全な時系列の目録化は行われたことがありませんでした。本アーカイブ収録資料の9割以上が電子化されたことがないものです。
  • 散在するアーカイブを一堂に:
    英国科学振興協会と、主要10大学のアーカイブ資料を同一プラットフォームに収録し、いつどこからでも利用可能な状態でご提供します。
  • 権威ある情報:
    収録コンテンツは、科学史の著名な研究者により選定されました。
  • 情報開示:
    科学を専門的な活動として確立し、 英国を世界的な競争力を持つ科学の中枢として確立すべく、英国の科学コミュニティが行ってきた組織的な努力を記録します。
  • 学際性:
    科学、文化、経済、地政学の歴史のつながりの把握を容易にします。
  • 現代へ:
    産業デザイン、工学、通信技術、起業関連の資料は、インターエットやテクノロジー産業の発展へと関連付けます。

収録テーマ例:

  • 19~20世紀の英国科学史
  • 科学の専門化
  • 科学的方法論の標準化
  • 産業革命
  • 科学と政治
  • 科学教育
  • 科学政策と行政
  • 科学、産業、製造
  • 科学における女性
  • 労働組合
  • 科学と政府助成
  • 科学と国家プロジェクト
  • 英国およびコモンウェルスにおける科学
  • 科学的発明
  • 科学と起業
  • 植民地経済と帝国
  • 2つの世界大戦と科学

英国科学振興協会と関わりの深い科学者たち

  • Oliver Joseph Lodge
    イギリスの物理学者。初期の無線電信の検波器に用いられたコヒーラ、点火プラグの発明者。エーテルの研究でも知られます。
  • James David Forbes
    スコットランドの物理学者、氷河学者。 熱伝道と氷河に関する研究に取り組みました。
  • Joseph Norman Lockyer
    イギリスの天文学者。望遠鏡に分光器をとりつけ、日食を待たずに白昼に太陽大気を調べることができるようになり、これによって彼は、太陽のスペクトルの中に未知の元素を特定し、これがヘリウムの発見につながりました。
    5000マイル離れたところで、ピエール・ヤンセンがインド遠征中に日食を見ながら同様の観測を実施、両科学者の観測を詳述した論文が、フランス科学アカデミーに同日に到着したことから、この発見は、両者のものとなりました。
    総合学術雑誌「ネイチャー」を創刊したことでも知られます。
  • William Thomson
    イギリスの物理学者。熱力学の開拓者の一人。カルノーの理論を発展させ、絶対温度を提唱しました。
  • Adam Sedgwick
    スコットランドの化学者。希ガスの発見でノーベル化学賞を受賞しました。
  • William Ramsay
    イギリスの化学者。University College London(UCL)の科学部長となり、窒素酸化物やその他の非反応気体の研究に着手、ジョン・ウィリアム・ストラット(レイリー卿)と共に、ノーベル賞を受賞しました。2人共、化合物中の窒素が大気中の窒素より軽いという観測から、大気中の窒素より重いガスがあると考え、この観測がアルゴンの発見につながります。その後、ラムゼーは、発見後12年間にわたり大気中にのみ存在すると考えられていたヘリウムを分離、さらに現在元素周期表第18族の希ガスとして知られるキセノン、ネオン、クリプトン、ラドンを発見します。
  • Charles Wheatstone
    イギリスの物理学者。King’s College in Londonの実験哲学の教授として、電気分野で先駆的な実験を行いました。
    この種のものとしてはロンドンで初となる通信機器の電気通信、ステレオスコープ、偏光で時を告げる時計、海底ケーブルなどを共同開発しました。
  • Herbert Chatley
    イギリスの土木技師。マルベリー港(連合国軍侵攻中、ノルマンディ沖に停泊していた補給線保護のために使われた浮体式人口港)で働くために海軍本部に入り、その功績によりフランス政府からレジオンドヌール勲章を与えられました。
    上海時代には、黄浦江管理委員会に所属し、湾浦河口や長江河口の泥、沈泥を調査し、地域の浚渫プラント建設を監督、中国やエジプトの天文学、中国の密教にも関心を持ち、関連トピックに関する数々の論説を発表しました。
  • その他の科学者
    Kathleen Lonsdale, Charles Darwin, William Thomson, Charles Babbage, William Whewell, Horace Lamb, William Henry Bragg 他

収録コレクション

British Association for the Advancement of Science
英国科学振興協会

  • Archive of the British Association for the Advancement of Science
    英国科学振興協会アーカイブ

    • 1831年創設、科学と公共の利益の関係を強めることを使命に掲げた英国科学振興協会の150年以上の歴史のほぼあらゆる側面をカバーします。以下の4シリーズで構成され、年次総会記録が多くを占めます。
      • 協会運営、業務関連、一般文書
      • 年次総会記録
      • “The Advancement of Science Vol. I.” BAAS Monographs, Printed by David Winter & Son
        セクションA-M, X文書:科学との社会的および国際的関係関連
      • 出版物の切り抜き、写真
  • BAAS Monographs
    英国科学振興協会モノグラフ・コレクション

    • 年次報告/年次総会プログラム/索引/定期刊行物/演説/協会史の6シリーズで構成されます。
      • British Association for the Advancement of Science (Leeds)
        英国科学振興協会コレクション(リーズ)
      • 1857年、1890年のリーズ会議(Leeds Meeting)における英国科学振興協会 地方委員会の議事録、勘定書、書簡などを収録します。
    • British Association for the Advancement of Science, Leicester
      英国科学振興協会(レスター)

      • 写真、切り抜き、書簡、プログラムなどを収録します。

The Foreign and Commonwealth Office
外務英連邦省

  • The Foreign and Commonwealth Office Historical Collection
    外務英連邦省歴史コレクション(植民地・探検記録)

    • 500年にわたる歴史を持ち、世界各地をカバーする外務英連邦省(FCO)の歴史図書館コレクションで、希少かつ独自の資料を多数含みます。外務英連邦省は、その長く複雑な歴史の大半において、政府の実務資料として英国外交・植民地政策への情報の提供を行ってきました。以下のようなトピックを取り上げます。
      • 大英帝国の植物学:外来植物の同定・分類、経済的に有用な植物の栽培と利用、農法、害虫駆除。
      • 気象・気候・地質学(ハリケーンや地震関連の記述を含む)
      • 産業博覧会、見本市
      • 大英帝国の工学・技術・インフラプロジェクト、道路・鉄道開発、流体工学、衛生工学、鉱業、工業生産

University of Exeter
エクスター大学

  • Lockyer Papers
    ノーマン・ロッキャー・コレクション(天文学)

    • イギリスの天文学者Norman Lockyer卿の私的書簡と研究論文を収録します。
    • 1903年1月12日に、コーンウォールのマリオンにいたMarconiからロンドンのサウスケンジントンにある太陽物理観測所にいたLockyerに対し、エーテル波を使用した初の大西洋送信を知らせた”Marconi telegram”(マルコーニ電信)も含まれます(折り返しLockyerからMarconiに、受信した旨を伝える電信の複製付)。
    • 研究論文関連では、2箱の蝕(日食、月食)関連ノート(1870-1911年)、講義メモ(1870-1898年)、記事関連メモ、初期の観察記録、王立科学教育委員会(Royal Commission on Scientific Instruction)関連文書(1871-1877年)等があります。
    • 太陽物理学研究所(Solar Physics Laboratory)のケンブリッジ移転関連文書(1911-1912)、教育、講義、演説文書、名誉学位の授与や公式行事出席関連の私的文書も含まれます。

University of Glasgow
グラスゴー大学

  • Thomson, William. “Image of a Wavering Line Titled ‘Early Atlantic Cable Record with Lord Kelvin’s Siphon Recorder Pen’.” Papers of William Thomson, Lord Kelvin, No Date
    Lord Kelvin Monographs /
    Papers of William Thomson, Lord Kelvin
    ケルヴィン卿モノグラフ・コレクション(物理学)/
    ケルヴィン卿(ウィリアム・トムソン)文書

    • イギリスの物理学者William Thomson(Lord Kelvin)(1824-1907)の書簡、文書コレクションで、レターブック、写真、切り抜きが含まれます。
    • 書簡は、当時の主要な科学者、物理学者と交わしたもので、Kelvin自身、グラスゴー大学自然哲学科の研究プロジェクト、学問、家族等に言及されています。

National Resources Institute
天然資源研究所

  • National Resources InstituteArchive
    天然資源研究所アーカイブ(食品、環境、農業)

    • 天然資源研究所(NRI: National Resources Institute Archive)は、食品、農業、環境、持続可能な生活を中心とした研究・開発・教育を行う英国グリニッジ大学の附属専門機関です。同研究所は、多くの組織の発展・合併の後、1996年5月にグリニッジ大学の一部となり、前身機関も含め、125年以上にわたり、天然資源管理に関する研究、コンサルティング、トレーニングを行ってきました。
    • 天然資源分野における同研究所の歴史は、125年前までさかのぼり、イナゴの駆除、食中毒の防止、ツェツェバエやクロバエなど病気を媒介する生物の駆除、アフラトキシン(食用作物に含まれる毒素)の発見など、先駆的な取り組みが行われました。

King’s College London Archives
キングス・カレッジ・ロンドン・アーカイブ

  • WHEATSTONE, Sir Charles (1802-1875) /
    Wheatstone Collection Monographs
    チャールズ・ホイートストン・コレクション(電磁気学)/
    チャールズ・ホイートストン・モノグラフ・コレクション

    • 楽器製造業を経て,キングズ・カレッジの実験物理学教授を務めたイギリスの物理学者WHEATSTONE, Sir Charles関連コレクションです。1875年に著書と科学機器をキングス・カレッジ・ロンドンに寄贈しました。
      •  電信機の開発関連の作業文書、実験メモ、書簡など。
      • 起電力、電位の測定実験関連資料
      • 電気、磁気、熱力学の性質を調べる実験について記した一連のメモ
      • 音響関連の講義メモ

University of Leicester
レスター大学

  • Sir Benjamin Collins Brodie
    ベンジャミン・コリンズ・ブロディ卿コレクション(化学)

    • 英国の化学者Benjamin Collins Brodie卿関連コレクションです。収録資料中、最も重要なものは、Brodieが仮説的原子論に代わる演算(ブール)代数として開発した化学操作の微積分について書いた”Calculus of Chemical Operations”関連の書簡です。同資料は最初の2パートのみが出版(1866年と1877年)されています。本コレクションは、このシステムの起源と受容について、多くを投げかけます。
    • Edward Frankland、William Donkin、Robert Harley、Sir John Herschel、Hofmann、Charles Mansfield、de Morgan、William Odling、Alexander Williamson、George Stokesなどの重要な科学者の自筆原稿を収録、さらに、Brodieの初期の業績、Jowett, Maskelyne、Dean Arthur Stanley、Joseph Hooker、Mrs Gaskellとの交流を記録する書簡、Brodieがラテン語と英語で書いた詩作品、著名な外科医であった父親からの書簡も収録します。
  • Mathematical Association Library and Archives
    数学協会ライブライリー・アーカイブ(数学)

    • 数学協会(Mathematical Association)は、幾何学の取扱改善とロビー活動のために、1871年にイギリスでAssociation for the Improvement of Geometrical Teaching(幾何学教授改良協会)としてイングランドで結成されました。協会の歴史は、教育制度の変遷、教育・数学思想の発展、専門性向上、カリキュラムに影響を与える社会・政治・経済的圧力といった幅広い文脈の中に位置づけられます。
    • 20世紀を通じて、数学教育に対する国際的な関心が高まる中、協会の報告書や出版物は標準的なレファレンス資料となりました。
  • Association for the Improvement of Geometrical Teaching (A.I.G.T.)
    幾何学教育改善協会

    • 1871年にAssociation for the Improvement of Geometrical Teaching(幾何学教育改善協会)として設立されたイギリス初の教員団体、数学協会のアーカイブです。協会の歴史は、教育制度の変遷、教育・数学思想の発展、専門性の向上、カリキュラムに影響を与える社会・政治・経済の力といった幅広い文脈の中に位置づけられます。20世紀を通じて、数学教育に対する国際的な関心が高まる中、同協会の報告書や出版物は標準的なレファレンス資料となりました。
  • The John Hersee Collection of Mathematical Exercise Books
    ジョン・ハーシー数学演習書コレクション

    • John Hersee(1930-2005)は、オックスフォード大学出身の数学者で、教職を経て国内外の数学カリキュラムの開発に携わるようになります。1975年から10年間、学校数学プロジェクト(SMP: School Mathematics Project)の事務局長に就任、その他、数学協会長など様々な役職を通じて指導的な役割を果たしました。
    • 190人もの著者の手による約300冊近くの手稿コレクションのうち、約250冊は主に数学とその応用に限定されていますが、一部他のトピックも含まれます。残る50冊は、これらの他主題を取り上げます。数学のカバー範囲は、算術と測量法を中心に、一部幾何学、三角法、代数学などの基礎科目と、商業や会計等の応用科目やさらに計器(物品税計測)、測量、航海術等です。
    • John Herseeは、長きにわたり、数学教育史に関心を寄せ、彼が収集した17世紀に出版された数学書や18世紀および19世紀の数学原稿等を含むコレクションは数学協会に寄贈されました。数学演習書コレクションはその一部です。
  • Mathematical Association Volumes & Periodicals
    数学協会 定期刊行物他

University of Manchester Library
マンチェスター大学図書館

  • James Prescott Joule Manuscripts
    ジェームズ・プレスコット・ジュール手稿コレクション(実験物理学)

    • 電気抵抗と電流と熱との関係を示す「ジュールの法則」を発見し、熱量や仕事量の単位「ジュール」に名を残したイギリスの実験物理学者James Prescott Jouleのノートや書簡等の小コレクションです。
    • 彼の実験研究に関する重要な情報を提供する1840-1850年代に書かれたジュールの実験ノート(JPJ/1-5)をはじめ、1873年の英国学術協会での講演メモ(JPJ/36)、物理科学領域関連メモ(JPJ/35)、科学研究の利点に関するメモ(JPJ/34)、以下の著名な科学者や実業家、技術者がジュールに宛てた書簡が含まれます:Lyon Playfair、 William Hopkins、William Scoresby、Robert Angus Smith、George Stokes、John Tyndall、Edward Sabine、William Thomson (Lord Kelvin)、Sir John Herschel、C. W. Siemens, Eaton Hodgkinson、William Fairbairn。
    • さらには実験や研究成果の出版について言及されたものや、ジュールがタイムズ紙に送った電気磁気関連の議論関連の書簡の草稿、伏角計の図面(JPJ/33)、温度計購入領収書(JPJ/38)、キュー天文台の標準温度計の証明書(JPJ/39)、貿易委員会の測定基準証明書(JPJ/40)なども収録します。
  • Papers of Sir Henry Roscoe
    ヘンリー・ロスコー文書(化学)

    • 英国の科学者Henry Roscoe宛の書簡、Roscoe他科学者関連文書を収録します。化学史、化学産業史、19世紀の産業公害関連の研究に重要なコレクションです。光化学変化に関するブンゼン=ロスコーの法則の発見、日射計の発明の他、金属バナディンを遊離したことで知られます。Roscoeは化学教育の改善にも尽力し、優れた教科書を著しました。
  • The Papers of Sydney John Hickson
    シドニー・ジョン・ヒクソン文書(動物学)

    • 進化論、発生学、遺伝学、分類学における画期的な研究で知られる英国の動物学者Sydney John Hicksonの研究関連の小コレクションで、日記3冊と、セレベス島(インドネシア)遠征時にスケッチブック1冊を収録します。ヴィクトリア朝の時代の動物学者のフィールドワークの手法、インドネシアに対する西洋の視点を知ることができます。

University of St. Andrews
セント・アンドルーズ大学

  • Papers of James David Forbes
    ジェイムズ・デイビッド・フォーブス文書(物理学)

    • 熱伝導と地震学に幅広く取り組んだスコットランドの物理学者・氷河学者James David Forbes関連文書コレクションで、本コレクションの中で最も興味深いのは科学史関連の資料です。Forbesが貢献した電気、気象学、熱の物理学、特に激しい論争となった氷河理論関連の資料、英国科学振興協会、エディンバラ王立協会、ロンドン王立協会関連の情報を多数収録します。Forbesと交流が深かったDavid Brewster、William Whewell、George Biddell Airy、Roderick Murchison他、1830年から1860年にかけてヨーロッパの物理学分野の関係者の情報の大半が本コレクションに含まれます。

Senate House Library, University of London
ロンドン大学セネット・ハウス・ライブラリー

  • Herbert Chatley papers
    ハーバート・チャトリー文書(土木工学)

    • 土木技師Herbert Chatley関連文書コレクションです。21歳の時に、”Problems of Flight, a Textbook of Aerial Engineering”(飛行の諸問題:航空工学教書)を執筆、Municipal College in Portsmouthで講師を2年間つとめた後、中国北部のTongshan Engineering Collegeの土木工学の教授となり、その後25年間、中国に滞在しました。上海に移ると黄浦江管理委員会で働き、湾浦河口や長江河口の泥、沈泥を調査し、地域の浚渫プラント建設を監督しました。中国やエジプトの天文学、中国の密教にも関心を持ち、関連トピックに関する数々の論説を発表しました。
    • 第二次世界大戦勃発に伴い、ロンドンに戻ったチャトリーは、マルベリー港(連合国軍侵攻中、ノルマンディ沖に停泊していた補給線保護のために使われた浮体式人口港)で働くために海軍本部に入り、その功績によりフランス政府からレジオンドヌール勲章を与えられました.
  • Henry Flint papers
    ヘンリー・フリント文書(物理学)

    • イギリスの物理学者Henry Flit関連文書です。経歴、科学関連講義ノート、戦時中のラジオ講義テキスト、放射線学、電磁気学、化学元素、電信、透熱療法など物理学関連の講義、講演、ワーキングペーパー、British Medical Association Committee on Radioactive Substances、The Royal Society Committee on Symbols、大学教育助成委員会(University Grants Committee)など、Flintが関わった委員会関連文書、Flintが著した出版物、原稿、書簡等を収録します
  • Samuel Tolansky papers
    サミュエル・トランスキー文書(物理学)

    • 英国の物理学者Samuel Tolansky関連文書コレクションです。数々の受賞歴を持ち、NASA月面探査計画、科学諮問委員会、ナショナルギャラリー、王立科学協会、王立天文学会、王立科学協会、米国科学振興協会、王立顕微鏡協会など、数多くの委員会や学会の会員でもありました。本コレクションは、 Tolanskyの、歴、研究、私的書簡、核スピン・ダイヤモンド・月塵・干渉法等の実験ノートやワーキングペーパー、科学レポート、論文、抄録、書評、報道資料、書籍、出版物の原稿、関係機関資料、Charles Joseph Singer, Dame Kathleen Lonsdale, James Frederic Danielli, Sir Gordon Sutherland, Otto Robert Frisch, Patrick Mooreなどの科学者関連の文書などを収録します。
  • William Henry Allchin papers
    ウィリアム・ヘンリー・アルチン文書(医学)

    • 英国の医師William Henry Allchin関連文書です。深い関わりがあったロンドン大学に関する1900年前後の書簡・文書を収録します。

UCL Special Collections
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン

  • Burdon-Sanderson Papers
    バートン・サンダーソン文書(生理学)

    • 病理学分野で多大な貢献をした英国の生理学者Sir John Burdon-Sanderson関連コレクションです。Sir John Burdon-Sanderson夫妻の文書、書簡、日記。妻のLady Burdon-Sandersonが着手し、甥姪が完成させたSir John Burdon-Sandersonの”Memoir”(回顧録。1911年にオックスフォードで出版)に使われた資料も含まれます。
  • Ramsay Papers
    ウィリアム・ラムゼー文書(化学)

    • Sir William RamsayとMorris W Traversの書簡と文書集成です。Ramsay夫妻逝去後、残された資料群を息子のM W Travers教授が整理、概説・注釈を加えて24巻に製本したものです。Ramsayが発表した論文(10巻分)とTraversの文書(RamsayおよびTravers自身の業績関連)にわかれ、書簡、実験メモ、講義メモ、出版資料他などを収録しています。
    • Ramsayは英国の化学者でユニバーシティ・カレッジ・ブリストルの化学分野の教授・学長、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの一般化学の教授を歴任しました。1894年にアルゴン、1895年にヘリウム、1898年にクリプトン、ネオン、キセノン(Morris W Traversと共同)を発見、貴ガスの発見により1904年にノーベル化学賞を受賞しました。

The University of Liverpool
リバプール大学

  • Sir Oliver Lodge
    オリバー・ロッジ卿文書(物理学)

    • 1912年までのOliver Lodgeの研究ノート30冊(学生時代のものも含む)、メモ、印刷物、書簡等が含まれます。Lodgeの写真、関係者の文書も後に追加されました。

ご契約形態・価格

  • 教育機関等、法人向けサービスです。
  • 買切契約でご提供します。
  • 在籍者数(常勤教員・ 院生・学部生の総数)により価格が異なります。
  • 同時アクセス数は無制限です。

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認証方式

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(デジタル情報営業部)

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