提供元
センゲージ・ラーニング社Gale
概要
世界160か国で購読されてきた新聞「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」は、パリに本部に置いたアメリカ資本の日刊新聞です。その客観性と明晰な報道で名を馳せ、革新性と独自性に富んだ国際新聞の１つです。英米系の新聞と対極をなし、新たに国際的な視点を提供します。
このユニークな新聞を、創刊号から2013年まで、原本からスキャニングしたフルカラーのページイメージで、全文検索も可能な形で提供します。
International Herald Tribuneの歴史
1887年10月にThe New York Herald のヨーロッパ版として創刊、1924年にThe New York HeraldとNew York Tribuneを統合、1935年にNew York Herald Tribuneのヨーロッパ版となりました。1966年にNew York Herald Tribuneが終刊となった後も、ワシントンポストとニューヨークタイムズが1967年に共同所有したおかげでヨーロッパ版は刊行が継続され、紙名もInternational Herald Tribuneと改まります。2003年にはニューヨークタイムズの単独所有となり、2013年にInternational New York Timesと改名されました。本データベースは、2013年改名前までを収録対象とします。
所有者の度重なる変更にも関わらず、International Herald Tribuneは編集方針の独立性を貫き、一貫して独自の報道を続けました。2002年以降は、ニューヨークタイムズ紙と一部記事が重複しますが、大部分は独自の記事を掲載しています。
収録内容・特徴
革新的かつ先駆的な新聞
インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙は、史上最も革新的かつ先駆的な新聞の１つです。
- Paris Heraldとしてカラーのコミックストリップ（続き漫画）や写真用にハーフトーンの彫版印刷をヨーロッパで初めて採用しました。
- 1978年には新聞として初めて組版を完全機械化、1980年には大陸間（ヨーロッパ-アジア間）でページイメージを電送した初めての英語の新聞となりました。
- 1928年には、販売店への輸送手段として飛行機を採用しました。年々印刷拠点を拡大し、世界160か国以上で販売するに至ります。
- 2010年には、世界中の読者に24時間のアクセスを保証する独自のアプリケーションを通じてニュース配信を開始しました。
ハイライト記事
他の主要な新聞とは一線を画し、多くの重大事件、トピック、出来事をとりあげる中で、自由で型破りな視点を提供します。
- 切り裂きジャック：先駆的な報道技術を用い、国際的な反応、視点の領域へと踏み込みました。
- 自動車の登場：女性ドライバーが適切かどうかの議論、運転マナー、旅行用品の広告など。
- 宇宙開発競争：人工衛星の打ち上げ成功、月の軌道への到達、米ソ間の競争など。
- 航空の歴史：リンドバーグやイアハートの飛行、気球の国際レース、近代的ツーリズムの発展。
- 南極点到達：ロアール・アムンゼンやロバート・スコットの南極遠征。
寄稿者
インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙上では、20世紀に世界各地で尊敬を集めた多彩なジャーナリスト達が活躍しました。
- Art Buchwald（アート・バックウォルド）（1925-2007）：
長期にわたりユーモラスなコラムを掲載しました。主に大衆文化関連の記事の寄稿者としても重要です。
- Henry Kissinger（ヘンリー・キッシンジャー）（1923-）：
米国の外交官で、20世紀の政治史上最も議論の対象となった人物の一人です。
- William Pfaff（ウィリアム・ファフ）（1928-2015）：
政治分野のコメンテーター、作家。亡くなるまで長期にわたる署名入りコラムを担当しました。ナショナリズムや外交政策に関するトピックを扱う有名な著作でもしられます。
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