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【DNSA】The CIA and the Behavioral Sciences: Mind Control, Drug Experiments and MKULTRA

CIAと行動科学:マインド・コントロール、薬物実験、MKULTRA計画

関連ワード:CIA Clarivate DNSA ProQuest 機密文書  更新日:2025.01.16

Digital National Security Archive (DNSA)は、機密解除文書を中心にアメリカ政府の外交関連文書を収録するデータベースです。
重要な国家政策の形成・施行過程に関するアメリカ政府機関の文書を収集・公開する非営利団体、 The National Security Archive(NSA、アメリカ国家安全保障アーカイブ)とClarivate(旧ProQuest)の協力の下、NSAの所蔵文献の中から特に重要な文献を選び、学術研究向けに編纂して提供します。
データベース化に際しては、情報公開法を積極的に活用してより包括的に資料を入手し、最新の機密解除文書を多数収録しています。 収録する資料は、NSAが選抜した専門委員団が明確な選定基準に基づいて選定し、さらに、学術利用に耐えうる書誌索引情報を付与しています。
(提供元:Clarivate(旧ProQuest))

CIAと行動科学:マインド・コントロール、薬物実験、MKULTRA計画

第二次世界大戦後から1970年代にかけて、米国中央情報局(CIA)によって行われた行動科学、マインド・コントロール、薬物実験等に関する文書を1200点・8900ページ収録するコレクションです。約8割がCIAの文書であり、その他にNGOや国防総省の文書を含みます。
戦後の東側陣営との競争意識や安全保障の名のもと、CIAによって薬物実験をはじめとする非倫理的な作戦と実験が繰り返されました。MKULTRAは、それらの極秘プロジェクトの一つであり、薬物やマインドコントロールを利用した洗脳実験のコードネームです。本データベースはCIA創設初期における、秘密裏且つ物議を醸す構想について、実質的な記録を残します。
こうした記録は、CIAの高官によって、1973年に隠蔽のため破棄されたものの、事実を希求する人々・非営利団体等の努力により、残る文書に対して、解除請求が行われました。なかでも、元国務相職員且つ情報公開法(FOIA)の利用者でもあったジョン・マークス(John Marks)は、機密解除された数多のCIAの記録とMKULTRA計画に関する論文を入手し、アメリカ国家安全保障アーカイブへ寄贈しており、これらが今回のコレクションの中核を成しています。他には、薬物実験の被害者をサポートしたCIAのVictim’s TaskForceの文書群、連邦麻薬捜査官の手帳、CIA長官アレン・ダレス(Allen Dulles)のMKULTRA計画に関する文書、ブルーバード計画・アーティチョーク計画に関する文書を収録します。

<PDF資料はこちらをご覧ください>

トピック例

  • マインド・コントロール、薬物実験、洗脳実験:
    Project BLUEBIRD / Project ARTICHOKE / MKULTRA / MKNAOMI / MKDELTA / MKSEARCH
  • CIAと米国連邦議会による、計画・実験の調査
  • LSD(強力な幻覚剤(精神異常発現物質)リゼルギン酸ジエチルアミド)の利用
  • CIA研究者であるフランク・オルソン(Frank Olson)の身投げ事件
  • CIA創設初期における諜報機関の構想

収録文書例

  • Project Bluebird [Includes Attachment; Differently Annotated Excised Version Appended](1950)
    ブルーバード計画に携わるSheffield Edwardsが、中央情報局長官のRoscoe Hillenkoetterへ、計画の承認を直接要請したメモ。ブルーバード計画の極度の極秘性により、通常の承認プロセスではなく、直接中央情報局長官へ送付されている。本文書には、秘密作戦の遂行にあたり尋問チームを組織することについて、CIAの各オフィスの間で広範な合意があることが示され、尋問チームが「尋問技術の最大の成果を達成する(attain the greatest results in interrogation techniques)」と予見される。
    また本文書の手書き注によると、1950年4月20日に、ブルーバード計画へ$65,615を割り当てることが承認されている。
  • [Diary of George White; Handwritten](1952)
    1952年6月6日の手帳に、連邦麻薬捜査官のGeorge Whiteは、CIAのSidney Gottliebとの朝のミーティングについて記している。「Gottliebは私にCIAのコンサルタントになることを提案し、私は賛成した。」その後Whiteは、ニューヨークおよびサンフランシスコのCIAの隠れ家にて、何も知らない人々へLSDや薬物をひそかに投与し、マインド・コントロールのテクニックを試した。
  • Successful Application of Narco-hypnotic Interrogation (Artichoke) [Includes Attachment](1952)
    中央情報局長官へのメモにおいて、CIA保安局は「二重人格のあるロシア人諜報員(Russian agents suspected of being doubled.)」に対して、アーティチョーク尋問法が成功した事例について報告している。安全保障局とCIAの医療職員は、麻薬と催眠術を組み合わせて退行を誘発し、またあるケースでは、「催眠後の暗示によって、その後の完全な記憶喪失を引き起こした(a subsequent total amnesia produced by post-hypnotic suggestion)」と記述する。
  • Use of LSD(1953)
    アメリカ陸軍の科学者であるFrank Olsonの死とCIAのLSDの実験の関係が浮上した直後に、CIA技術サービススタッフのチーフであるWillis Gibbonsが、管轄部局によって扱い・配布されたLSDについてとった措置について、記載されたものである。Gibbonsは、CIA本部のすべてのLSDに関連する資料を自身の引き出しに押収し、且つCIAの後援の基に行われたLSD実験を中止させた。さらに、Gibbonsは、CIAによるLSDの入手方法について明らかにしていないが、本文書によると、そのほとんどはEli Lilly & Companyから入手したものであり、「明らかにCIAに贈与している(apparently makes a gift of it to CIA)」と言われている。

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