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Digital National Security Archive:中南米

キューバ、メキシコ、エルサルバドル、アルゼンチン、チリほか

関連ワード:データベース 中南米 国際関係 外交政策 政治 米国 米国機密解除文書  更新日:2020.05.30

Digital National Security Archive(アメリカ外交政策極秘文書シリーズ、DNSA)より、中南米に関するコレクションを紹介します。

 

キューバ・ミサイル危機・1:1962年
Cuban Missile Crisis, 1962, The

米ソの核戦略とキューバ危機、海上封鎖とカストロへの諜報活動…ケネディ大統領の意志決定と外交戦略
17,000頁を超える軍事・諜報レポート、通信文、機密書簡、会議録、内部メモなどを収録、核戦争を回避すべく、熟考の末に実行された政策関連の文書を提供します。資料の大半が、キューバに設置されたソビエトの弾道ミサイル発見から撤去までの緊張の13日間に集中しています。危機回避後のミサイル撤去の検証、アメリカのキューバ不可侵保障、キューバ駐在ソ連軍に関する外交文書も併せて収録します。国務省、ホワイトハウス、国家安全保障委員会の資料を中心に、在キューバ アメリカ大使館や在外公館、米陸・海・空軍、議会、国際連合関連の資料も提供します。

 

キューバ・ミサイル危機・2:ピッグズ湾事件から核戦争の瀬戸際まで
Cuban Missile Crisis Revisited, The: An International Collection of Documents, From the Bay of Pigs to the Brink of Nuclear War

冷戦終結により公開されたロシア&キューバ政府の所蔵文献も収録
ミサイル危機から35年・40年を機に行われた記念会議で公開された記録を中心に、カストロ政権が力を持ち始めた1959年から、ソ連の潜水艦の運行により米ソ間の緊張が高まった1970年代までの約1,400点の資料を収録します。ミサイル危機から年を経て国際的な記念会議が行われる度に、冷戦の歴史やミサイル危機に対する学術的な関心が高まり、数多くの文書が機密解除されました。重要な出来事に対する週単位での記録や、冷戦終結後に公開されたロシア・キューバ両政府の所蔵文献を収録し、冷戦・ミサイル危機に関するより詳細な経緯をご覧いただけます。

 

キューバとアメリカ:国交正常化までの交渉の歴史、1959-2016年
Cuba, and the U.S.: The Declassified History of Negotiations to Normalize Relations, 1959-2016

2016年の国交正常化に至る、隠された対話の歴史を明らかに
キューバ革命から2016年のアメリカとの国交回復までの半世紀以上に及ぶ、約1,700点の機密解除文書を収録します。その多くがこれまで知られていなかったもので、アメリカ・キューバ間の非公式会談の記録文書も含みます。 ケネディ、フォード、カーター米大統領らがキューバとの国交正常化を試みたことを詳述する資料等、 両国の外交関係について、新たな視点を提供します。

 

アメリカの対メキシコ麻薬政策:1969-2013年
Mexico-United States Counternarcotics Policy, 1969-2013

麻薬政策が両国関係に与えた影響を証言
世界最大の違法薬物の消費国家アメリカと、その薬物の大部分を供給するメキシコの関係を多方面から追跡します。長い国境線で接するアメリカとメキシコは経済、社会、安全保障の点から深く関わってきました。 本コレクションでは、メキシコの麻薬政策に対するアメリカの対応に焦点をあて、アメリカ政府がメキシコに麻薬対策のための資金援助を申し出たメリダ・イニシアティブ、除草剤の散布による大麻栽培根絶、それらの薬物規制が貿易協定に与えた影響などに関する文書を収録しています。ニクソン大統領からオバマ大統領在任の約40年間における約1,800点の文書を通じて、麻薬問題をめぐる両国の複雑な関係が明らかになります。

<収録例>
法の執行から安全保障まで、薬物規制の変容/1970~80年代に行われた、除草剤の散布などで麻薬栽培の根絶を目指す作戦/メキシコの麻薬カルテルによる暴力的な抗争、政府の腐敗/麻薬捜査官エンリケ・キキ・カマレナの殺害(1985年)に関する連邦捜査局の報告書/メキシコ軍の対麻薬活動/北米自由貿易協定(NAFTA)が麻薬取引に及ぼした影響/国境地帯における抗争の激化/メキシコの司法制度改革、専門機関の設立等を目指す、アメリカ政府による対麻薬活動支援計画(メリダ・イニシアティブ)

 

アメリカとエルサルバドル・1:1977-1984年
El Salvador: The Making of U.S. Policy, 1977-1984

カーター政権からレーガン政権へ エルサルバドルに対するアメリカのトップ・シークレットとは
エルサルバドルにおけるアメリカの諜報活動と政策決定の経緯を記録した主要文書約5,000点・27,000頁以上を収録します。カーター政権期の1977年からレーガン政権期の1984年までをカバーし、報告書・通信文・書簡・声明など、国務省・国防総省・財務省・司法省・国家安全保障委員会(NSC)・CIA他の文書を通じて、アメリカ政府のエルサルバドルに対する政治的・経済的・軍事的関与とそのプロセスへの理解を促します。重要人物の経歴や背景、アメリカ外交政策の変化と継続性、アメリカにおける情報公開の過程など、様々な観点からご利用いただけます。

 

アメリカとエルサルバドル・2:内戦・和平と人権、1980-1994年
El Salvador: War, Peace and Human Rights, 1980-1994

エルサルバドル内戦に対するアメリカの関与 内戦当初から和平までの全過程をたどる公文書を初公開
12年間にわたるエルサルバドル内戦の過程と、対米関係・人権問題・和平過程を記録します。アメリカ国務省・国防総省・国家安全保障委員会(NSC)・CIAなどの文書、約1,300点・6,600頁以上を収録、 その大半が1993年から1994年にかけて機密解除されたものです。和平と停戦を仲介した国際連合の資料も含み、冷戦末期におけるアメリカの対中南米政策、エルサルバドル政府軍支援の背景、 エルサルバドル国内での人権問題や政治的・経済的状況などの情報を多数収録します。

 

グアテマラ:アメリカの軍事政権支援と内戦、虐殺、1954-1999年
Death Squads, Guerrilla War, Covert Operations & Genocide: Guatemala and the United States

20万人の犠牲者を生んだ40年間にわたるグアテマラの虐殺史
1954年のCIAの支援によるグアテマラ軍事独裁政権樹立から、1996年の和平協定調印、1999年に国際連合 歴史究明委員会(CEH)がグアテマラ国家が国民を虐殺したことを結論づけるに至るまでの、およそ40年間にわたる生々しい暴力とジェノサイドの歴史を伝えます。2,000点を超える初公開の文書の最大の目玉は、1999年にグアテマラ軍から持ち出された暗殺部隊の日誌です。 その他、歴史解明委員会による1999年の報告書や、国務省、国防総省、CIA、ホワイトハウス等の未公開資料も含みます。

 

ニカラグアとアメリカ:1978-1990年
Nicaragua: The Making of U.S. Policy, 1978-1990

中米におけるアメリカの内政干渉のケーススタディ!
1979年、「新しい社会主義」を唱えるサンディニスタ民族解放戦線(FSLN)がソモサ一族の長期独裁政権を打倒すると、 アメリカ政府は社会主義を抑え込むために封じ込め政策を実施し、旧ソモサ派の反政府ゲリラ「“コントラ(反革命派)“」を 軍事支援し、ニカラグアは内戦状態に陥りました。本コレクションは、主にこの時の米国務省と在ニカラグア大使館の通信文書で構成され、約3,500点・13,000頁以上の文書を収録します。コントラへのレーガン政権の違法支援の発覚や、コントラ支援を議会・国民に支持させるためにアメリカ政府が実施したキャンペーン他、革命勃発から1990年総選挙での革命政権の敗退までの、アメリカの対ニカラグア政策の実態を明らかにします。

<収録トピック>
1979年革命の背景とアメリカの画策、革命派政府とカーター政権との初期の関係、コントラの出現、1984年のサンディニスタ政権下の初の総選挙、 レーガン政権による全面経済封鎖とコントラへの違法支援の発覚、CIAの極秘の準軍事行動、 コントラ支援を議会・国民に支持させるためのアメリカ政府のキャンペーンなど。

 

アルゼンチンとアメリカ:人権問題、1975-1980年
Argentina, 1975-1980: The Making of U.S. Human Rights Policy

独裁政権下の大規模弾圧に対するアメリカの人権政策を明らかに
1970年代後半にアルゼンチンの独裁政権下で起きた人権問題へのアメリカの対応を記録します。クーデターで軍部が政権を獲得すると、市民に対する大規模な不当勾留、拷問や誘拐、殺害が横行しました。本コレクションは、カーター政権からレーガン政権までを対象とし、アメリカが、「汚い戦争」で軍事政権が子どもを略取した問題への解決をアルゼンチンに対して求めた経緯などをとりあげます。共産主義の普及や核拡散など南米地域で頻繁に論じられてきた問題や、アルゼンチンで発生した何万人もの行方不明者への対応等、アメリカが人権問題を重視しての外交政策を行ってきたことがうかがえます。本コレクションの約2,400点の収録資料に含まれる人権侵害の証拠は、2012年の旧軍事政権の幹部らに対する裁判でも資料として提出されました。政治暴力との闘い、アメリカの対南米政策、国際舞台における基本的人権の保障など、今日的な問題を取り上げた重要な資料を含みます。

 

チリとアメリカ:民主主義・独裁政治・人権、1970-1990年
Chile and the United States: U.S. Policy toward Democracy, Dictatorship, and Human Rights, 1970-1990

チリ社会主義政権へのアメリカの干渉経緯
1970年以降のアメリカとチリの関係・外交政策に焦点を当てています。米ニクソン政権がチリのアジェンデ大統領の社会主義政権への干渉を決めた1970年から、アジェンダ政権へのクーデターと軍事政権の樹立を経て、軍事政権が不信任投票で解散する1990年までを対象とします。政権交代を目論んだ秘密作戦や、ピノチェト・ウガルテ陸軍司令官による政府樹立への支援などを記録した文書約23,000件を収録し、国際テロ、チリの民主政治への歴史的、平和的回帰、軍事政権を率いたピノチェトへの対応等、 政治暴力と人権問題に対するアメリカの政策への理解を促します。

本コレクションは、複数の情報源から文献を入手しています。

  • クリントン政権の特別チリ機密解除プロジェクトにより開示された、CIA、国家安全保障会議(NSC)、国務省、国防総省、連邦捜査局(FBI)の1999-2000年の約23,000件のレコード。
  • 情報公開法に基づき、アメリカ国家安全保障アーカイブのチリ文書プロジェクトが開示請求した多くの文書。
  • ニクソン、フォード、レーガン各大統領図書館での調査内容。
  • オルランド・レテリエル、ロニ・モフィットの暗殺、チャールズ・ホーマン殺害等の民事訴訟を追跡した特別機密解除。
  • 元CIA長官リチャード・ヘルムズの刑事訴追等から入手したアメリカ文書。
  • パラグアイ”Archives of Terror”、英国立公文書館、チリの公文書館や裁判所から収集した文書類。
  • ニクソンテープ(ニクソン大統領の電話による会話、会議の秘密録音)より、チリに関連する24の音声ファイル など

 

コロンビアとアメリカ:政治暴力・麻薬・人権、1948-2010年
Colombia and the United States: Political Violence, Narcotics, and Human Rights, 1948-2010

闘争、政治汚職、社会不安-過去50年間にわたる、アメリカのコロンビアに対する政策を辿る
コロンビアにおける政治汚職や社会不安、人権侵害に対し、約60年間にわたってアメリカ政府が干渉した経緯を記す、国務省、国防総省、CIA他の文書約2,300点を収録します。麻薬戦争や政治腐敗に対するアメリカの政治・軍事政策と援助を詳述し、コロンビアの官僚が麻薬貿易や違法の暗殺チームと癒着していたことや、アルバロ・ウリベ大統領政権下における準軍組織の非武装化交渉、軍によるジャーナリストの盗聴など、多様なトピックを収録します。国際関係学、平和研究、麻薬政策、安全保障政策など、様々な研究にご利用いただけます。

<収録トピック>

  • 冷戦期:コロンビアの地方部における初期の反乱グループの結成
  • 麻薬戦争:強力な麻薬売買組織が国の政治的制度をおびやかした時期
  • 1990年代の準軍組織による暴力行為:麻薬売買地域におけるゲリラの影響を取り除くために右派民兵組織がコロンビアの地方部で行ったテロ行為など、あらゆる武装行為に対する情報分析、政治・軍事上の書類、多くの重要な人権問題に関するアメリカ大使館の詳細な記録を収録します。
  • 1985年の司法省占拠事件
  • 1997年のMapiripanにおける準軍組織による虐殺(コロンビアの治安部隊と違法の準軍組織の協力関係に対し、深刻な疑問をなげかけました)
  • コロンビアの高級官僚と、麻薬貿易や違法の暗殺チームとの関係を示した”パラポリティカ”スキャンダル(準軍組織と政治家の癒着スキャンダル)、アルバロ・ウリベ大統領下の、準軍組織の非武装化に至った論争的な交渉

 

ペルーとアメリカ:人権、薬物と民主主義、1980-2000年
Peru: Human Rights, Drugs and Democracy, 1980-2000

ペルー内戦以降の政治危機とアメリカの外交政策をクローズアップ
ペルーの国内政策および、ラテンアメリカに対するアメリカ政府の干渉の経緯に着目したコレクションです。センデロ・ルミノソのゲリラ活動やトゥパク・アマル革命などの内戦、それらに起因する人権侵害の経緯を辿ることができます。リマのアメリカ大使館、米軍当局者、アメリカ諜報関係者が証言した、ペルーの内戦、警官や軍関係者による市民の弾圧など、ペルー政府の独裁主義が伸長していく過程を約2,000点の文書を通じて辿ります。ペルーの真実和解委員会が重大視していた、政権中枢による権力乱用や、反乱軍・政府軍双方による人権侵害などの出来事を中心とした資料を提供します。

 

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