Digital National Security Archive (DNSA)は、機密解除文書を中心にアメリカ政府の外交関連文書を収録するデータベースです。
重要な国家政策の形成・施行過程に関するアメリカ政府機関の文書を収集・公開する非営利団体、 The National Security Archive(NSA、アメリカ国家安全保障アーカイブ)とProQuestの協力の下、NSAの所蔵文献の中から特に重要な文献を選び、学術研究向けに編纂して提供します。
データベース化に際しては、情報公開法を積極的に活用してより包括的に資料を入手し、最新の機密解除文書を多数収録しています。 収録する資料は、NSAが選抜した専門委員団が明確な選定基準に基づいて選定し、さらに、学術利用に耐えうる書誌索引情報を付与しています。(提供元:ProQuest)
日本とアメリカ・1:1960年-1976年
アメリカの対日政策に関する公文書約2,000点・7,000頁以上が国務省、国防総省、在日アメリカ大使館、通商代表部、CIA等から集められ、日米安全保障条約の改定から貿易・金融摩擦まで、日米関係発展の歴史を辿ることができる資料群です。ニクソン大統領やキッシンジャー国務長官の発言内容の覚書、日本への外交政策に関する電報の記録、日米安全保障の懸念を表す文書、日本の外交政策や軍事力に対する懸念など、当時のアメリカの視点を調査することができます。アメリカの対アジア政策の推移を再検証する上でも欠かせない貴重な文献です。
トピック例
- 核持込みを巡る日米安全保障条約の「事前協議」問題
- 日本をアメリカ海軍船の母港とすることについて
- アメリカ政府による自民党への隠れた資金供与計画
- 沖縄返還交渉の推移とアメリカによる沖縄への政治的介入の画策
- アジアにおける安全保障で日本が果たすべき役割
- GATTケネディラウンド時の日米経済協議
- ベトナム戦争の激化と日米協力体制への影響
- アメリカ国務省・CIAによる日本政治の評価
- 在日アメリカ大使館から本国政府への報告書
- ニクソンショック後におけるニクソン大統領と佐藤・田中両首相との首脳会談の記録
ハイライト
アジアの安全保障環境が厳しさを増す中、日本が果たすべき役割について日米双方が模索した様子を、当コレクションで調査することができます。沖縄の在り方、米軍の日本への駐留、日本のベトナム戦争への参加拒否、中国との関係性など、現在まで議論が続いている日米間における安全保障上の関係の原点を知ることができます。
収録文書例
- Summary of Unpublished Agreements Reached in Connection with the Treaty of Mutual Cooperation and Security with Japan [Prepared for Secretary Herter’s Testimony before the Senate Foreign Relations Committee] (1960)
日米安全保障条約に関する交渉において、公にはされなかった条約の解釈(interpretation)が記述された文書です。
- Department of State Policy on the Future of Japan (1964)
日本の政治、経済、安全保障の現状と見通しについて要約した文書です。日本の外交政策の傾向についても分析し、アメリカの以後10年間の対日政策について論じています。
- [Chinese Nuclear Program] (1967)
在日アメリカ大使館が日本の防衛省、外務省、経産省大臣に向けて中国共産党の核保有状況について説明した際に、大使館から国務省へ送られた報告です。日本に、中国の核保有に対して軍事的な措置を取れるかどうかを考えさせる契機になったと記述されています。
- Japan’s Evolving Defense Policies [Includes Map] (1971)
日本の防衛政策の変化とその影響について、国防総省が分析した文書です。1970年代に自衛隊がより発展を遂げる可能性について示唆されています。
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