Digital National Security Archive (DNSA)は、機密解除文書を中心にアメリカ政府の外交関連文書を収録するデータベースです。
重要な国家政策の形成・施行過程に関するアメリカ政府機関の文書を収集・公開する非営利団体、 The National Security Archive(NSA、アメリカ国家安全保障アーカイブ)とProQuestの協力の下、NSAの所蔵文献の中から特に重要な文献を選び、学術研究向けに編纂して提供します。
データベース化に際しては、情報公開法を積極的に活用してより包括的に資料を入手し、最新の機密解除文書を多数収録しています。 収録する資料は、NSAが選抜した専門委員団が明確な選定基準に基づいて選定し、さらに、学術利用に耐えうる書誌索引情報を付与しています。(提供元:ProQuest)
日本とアメリカ・3:外交、安全保障と経済、1961年-2000年
20世紀最後の40年間における日米間の重要事項―沖縄返還、日米間の緊張緩和および中国との国交回復に引き続く軍事関係、朝鮮半島と安全保障、 1980-1990年代の貿易摩擦などを広く取り上げます。現在の世界経済危機や東アジア・環太平洋地域の地政学的な発展を理解するうえでも重要な情報源です。
ニクソン、フォード、カーター、レーガンと日本側の談話メモ、日米安全保障協議委員会会議の詳細報告、 ロバート・ルービン米財務長官と日本の財務事務官の会合の概要書などの貴重な文献を含みます。
トピック例
- 日米安全保障条約
- 日米首脳会談
- 沖縄返還とアメリカ軍の駐留
- 冷戦の終息と中国の開国
- 朝鮮半島における安全保障問題
- アジア経済危機
- 湾岸戦争に対する日本の立ち位置
- 日米貿易摩擦
- アジアにおけるアメリカの核兵器政策
- 戦略兵器削減条約
ハイライト
湾岸戦争の緊張が高まった際、ブッシュ政権は海部内閣に、中東に対して財政面の援助だけではなく軍事的な援助も行うよう圧力をかけていました。湾岸戦争に関して、日本が努力をしていること(Japan is trying very hard to do its point)を明確にアメリカにみせるよう要求された際のやり取り、そして世界の安全保障問題における日米の関係性について調査することができます。
収録文書例
- TELCON with Toshiki Kaifu, Prime Minister of Japan on August 3, 1990 (1990)
ブッシュ大統領と海部首相が、湾岸危機への対応として、イラクとクウェート双方に経済制裁を科すことを議論した電話会談の記録です。
- TELCON with Toshiki Kaifu, Prime Minister of Japan on August 13, 1990 (1990)
イラクへの国連の制裁に日本が同意したことについて、ブッシュ大統領が感謝を伝えるとともに、軍備面での援助を要求した電話会談の記録です。海部首相の回答は期待を下回っており、アメリカが圧力をかけている様子が窺えます。
- TELCON with Toshiki Kaifu, Prime Minister of Japan, September 13, 1990 (1990)
日本がエジプト、ヨルダン、トルコに対してへ経済的な援助を行うことを、海部首相がブッシュ大統領へ伝えた記録です。
- Meeting with Prime Minister Toshiki Kaifu of Japan (1990)
ブッシュ大統領と海部首相による対面での会談の記録です。日本に駐留しているアメリカ軍の援助や、貿易・関税交渉の場であるウルグアイ・ラウンドなど、幅広い話題が挙げられています。また、ブッシュ大統領は日本が軍事面で援助をするよう、引き続き強く圧力をかけています。
- Chronology on Japan’s $2 Billion Military Contribution [Includes Attachment] (1991)
日本が湾岸地域に関する援助を行うことを決断するまでの、アメリカと日本のやり取りを要約した覚書です。
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